ミステリー・サスペンス・ハードボイルド12

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スカイ・クロラ (中公文庫)
森博嗣がミステリではなく、純文学(?)に挑戦したという感じだろうか。 「すべてがFになる」「有限と微小のパン」で 普通の人とは異なる時間の過ごし方をして、 普通の生活では幸せは得られないとでもいう......
火車 (新潮文庫)
これをミステリと分類してもよいものか。 ストーリーはまさに「火曜サスペンス」そのもの。 クレジットカードの乱用に始まる多重債務の苦しさは 十分知ることができるのですが、とにかくテンポが遅い。 TV......
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)
とても面白い作品なので、お勧めできます。 ですが、シリーズとして、これを第一作にもってきたのはよくなかったと思います。 せっかくの流れが台無しになっているように感じました。 修正が入ってない、もと......
長い長い殺人 (光文社文庫)
携帯時代以前に、誰もが所持している財布を人物化し、殺人事件の関係者の視点から殺人事件のストリーを展開させている。さすが宮部ワールドという感じがする。 但し、その分殺人事件のストーリーの深みがないと言......
模倣犯〈5〉 (新潮文庫)
あまりにも安易に人間が死にすぎている気がしてならない。リアルに自分の身迫ってくるような「悪意」に背筋を凍らせつつ、一気に読んでしまいました。もう読むのがイヤかも…と思いながらも最後まで引き込んで読ま......
模倣犯2 (新潮文庫)
2002年度版このミス10 1位。 2001年文春ミステリーベスト10 1位。 第55回毎日出版文化賞特別賞 第5回司馬遼太郎賞 2001年芸術選奨文部科学大臣賞 「火車」「理由はいらない......
模倣犯1 (新潮文庫)
文庫にして全5巻。 とても読み応えありました。 題名から、模倣した犯人がいっぱい出てくる話だと思っていました(^^;) しかしそういうのではありませんでした。 最初からピースの存在はとても不気味......
模倣犯〈4〉 (新潮文庫)
2002年度版このミス10 1位。 2001年文春ミステリーベスト10 1位。 第55回毎日出版文化賞特別賞 第5回司馬遼太郎賞 2001年芸術選奨文部科学大臣賞 「火車」「理由はいらない......
模倣犯3 (新潮文庫)
2002年度版このミス10 1位。 2001年文春ミステリーベスト10 1位。 第55回毎日出版文化賞特別賞 第5回司馬遼太郎賞 2001年芸術選奨文部科学大臣賞 「火車」「理由はいらない......
理由 (新潮文庫)
とても面白かった。すらすら読めて、長さがちっとも苦になりませんでした。 でもそれは、膨大な数のキャラクターひとりひとりに感情移入ができたからだと思います。 評価の中には「長すぎる」という声があります......
は眠る (新潮文庫)
サイキックの悲しい性とその優しさがあまりにも 現実に悲しすぎ、命を尊ぶはずの同じ人間が起こす 惨劇とあいまって感慨深い作品になっていました。 個人的には、老刑事の言葉が瞬間的に心に響きました。......
名もなき毒
杉村さんのキャラクターのせいもあるのか、 なんだか全体的にのんびりした印象で、キレがない。 ミステリーを読むならもっと緊迫感がある方が好みなので、そのへんには不満が残ります。 タイトルの「名もなき......
冷たい密室と博士たち (講談社文庫)
なんとこの作品は犀川創平がコーヒーを噴き出す唯一の作品です……。別に冷やかしとかではなくて、そんな創平君は後にも先にもここだけなので初々しさをお楽しみください。今回はストレートな本格推理モノ、という......
ナ・バ・テア―None But Air (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)
英語で言うと「None But Air」。 森博嗣的に発音すると「ナ・バ・テア」。 「スカイ・クロラ」シリーズの第二段。 「スカイ・クロラ」から時間がグッと戻って、舞台は前作で基地指令だった草薙水......
笑わない数学者―MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)
ミステリというジャンルでレビューを書く場合、自分の文才ではどうやっても問題の末端に触れざるを得ません。未読の人は、以下のレビューは見ないほうが良いでしょう。 自分が森作品を読んだのは、これが最初で......
LIMIT OF LOVE 海猿 (小学館文庫)
映画を一度見てから読んだので場面がよみがえってきて読み易かったです。 映画で少し?と思うシーンが何箇所かありましが、本を読んでその?が理解できました。 当たり前ですが本のほうが大輔や環菜の心理が細か......
神狩り (ハヤカワ文庫 JA (88))
ハードというわけでもなく、普通に読める。神という存在に対し、言語学という立場からアプローチしていく、という方法論がまず素晴らしい。 だが、後半の展開は少しあっさり。言語学をつきつめていく、もうち......
宝石泥棒 (ハルキ文庫)
本書のベストセリフ 「いったい愛などというものに、 はたしてそれほどの価値があるのだろうか……」 想像できないものを想像する天才山田正紀。 今回のモチーフは、植物知性というか、現実とは全く違う生態系......
弥勒戦争 (ハルキ文庫)
原爆による第二次世界大戦の終結、その後のGHQの日本統治、マッカーサー、帝銀事件に光クラブ事件、学生運動、朝鮮戦争。戦後から高度成長期へと向かう時代に実際におこった事件や実在の人物を巧みに取り入れな......
舌づけ (ノン・ポシェット)
本の背に、ホラーとあったので手に取った。これまでは、本は作家への興味で選んでいた。乙一の『夏と花火と私の死体』、重松清の『流星ワゴン』、桐野夏生の『OUT』など、ホラーという意識なしで読んでいた。......
神狩り (ハルキ文庫)
SFはセンスオブワンダー(驚異の感覚)を楽しむものだと言われる。 価値の逆転、相対化が行われるのがSFである。 相対化ということは、絶対的なものを否定する思考に行き着く。 そこで「神狩り」というテ......
闇の太守〈4 桃源の巻〉 (講談社ノベルス)
越前朝倉家の争乱だけでは満足せず、織田信長や羽柴秀吉ら力をつけてきた武将に取り入って、さらなる惨劇を起こそうと画策する是界一党。贄塔九郎、御贄衆らの抵抗も空しく、日本各地に血の海が広がっていく。半ば......
神々の埋葬
2000年間暗躍していた神の眷属。 が、彼らは一枚岩ではなくて、お互いに戦い続けていた。 神の眷属として超能力を持つことになる主人公は、 人類6000万人虐殺計画を阻止しようとする。 しかし、それは......
風の七人(シチニン) (講談社文庫)
戦国の終わりにカンボジアへそれぞれの理由を抱えて戦いに行く七人の人間模様。 SFやミステリ作家のイメージが元々強い、というかSF作家として好きだった山田正紀氏の時代伝奇物。 人を見るのが好きな忍......
風の七人
これは、霧隠才蔵が、猿飛佐助や果心居士といっしょにカンボジアに渡って、公界衆の国を作るために戦うとい、なかなかすごい話です。「火神を盗め」あたりから続く、山田さん独特のユーモラスな人物造形と、乾いた......
ミステリ・オペラ―宿命城殺人事件 (ハヤカワ・ミステリワールド)
本書の壮大な構想とその筆致は、昭和史をまるごと、探偵小説という装置を用いて凝縮させようと試みる、作者の強烈な決意を感じさせます。メタミステリーの手法を採用していますが、現代と50年前の手記を、交互ま......
京都東山殺人事件 (角川文庫)
京都出身であることや、大仕掛けのトリックを得意とすることから著者の作品をよく読みます。今回も、古都税やホテル戦争等、京都にまつわる話が展開にからんできます。いつものことながら、ストーリー展開にやや荒......
京都花見小路殺人事件 (徳間文庫)
2時間ドラマで家族と見ている程度でしたが、興味が湧き山村美紗さんの本で面白そうな 物を・・と思い選んだのがこの本です。 小君と先生のやりとりが面白く、京都に住んでいるので知っている住所が出てきて ......
山村美紗の京都の旅―ミステリー京都案内 (光文社文庫)
長い期間捜し求めていた本であり、出版社に照会しても購入できなかったものであります。今度京都への観光旅行に行く時は、これを持ちながら古都京都を観光し、歴史の深さと言うものをひしひしと偲びたいと思って......
償い
自らが家庭をかえりみなかったため、幼いわが子の命を救えず、妻に自殺されてしまった36才の脳外科医・日高。ホームレスにまで身を落とした彼が行き着いた、東京のベッドタウンで起こった、殺人や無理心中や自殺......
VS
もういちど
心臓移植手術を終えて意識を取り戻した少年はドナーの女性の心が体の中にいることに気付く…というところから、お話が始まります。この作者の「病気」に関する作品はとても胸が痛くなります。それは作者自身が心臓......
真夜中の死者 (カッパ・ノベルス)
インターネット絡みの事件物ですが、そんな難しくもなくスラスラと読める感じがします。インターネットで知り合った人達の死、登場人物の言動に降り回される主人公、そして、犯人は・・・主人公を取り巻く人達の物......
獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
『獄門島』がいまもなお、傑作であり続けるのには2つの理由がある。 ひとつは、終戦直後の日本でしか描きえなかった時代背景。 戦争のため供出され、獄門島という瀬戸内海の島に戻ってくる寺の鐘は その象徴......
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
特に意味はなく、なんとなく敬遠していた横溝正史作品。…こんなに面白いとは!田舎には、いろんな愛だの憎だのが渦巻いている。その濃ゆーい感じが、夏の読書に暑苦しくてよかった。物語自体(ほとんど怪談)では......
犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
「金田一少年の事件簿」という漫画とアニメを通して、主人公のはじめ君の『じっちゃん』が耕助さんであることを知り、幸助さんの活躍をはじめて知ったのが、稲垣五郎主演の、この作品のドラマ版でした。 まさ......
本陣殺人事件 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
本書は、本陣殺人事件の他に二つのショートショートがついている。 『本陣殺人事件』は密室ものである。途中で筆者は金田一に密室の探偵小説について語らせている。曰く、犯人がある方法で−針金だの紐だのを使......
幽霊男 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
連続猟奇殺人事件なら何でもいいと言う方にはこの作品や『吸血蛾』はオススメです。ただ名作推理物特有の読後の爽快感は期待しない方がいいかも…。特に動機に関しては元々『動機に弱い』と言われる正史の中でも意......
悪魔の百唇譜 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
金田一もの。 プロットのひねりがきいた秀作と思う。物語の展開の仕方が上手いのだ。不思議な死体が見つかり、嫉妬深い夫のしわざかと思われるが、一年前に起きた事件との意外な結び付きが明らかになり、予想......
人面瘡 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
「睡れる花嫁」「湖泥」「蜃気楼島の情熱」「蝙蝠と蛞蝓」「人面瘡」の5編を収める短編集。 いずれも金田一耕助が活躍する。 岡山を舞台とするものが3つ。お馴染みの磯川警部も登場する。また、義眼を小......
首 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
『花園の悪魔』の改題。 「生ける死仮面」「首」「花園の悪魔」「蝋美人」の4編が収められている。 いずれも金田一耕助の活躍する物語で、なかでも「首」は上々の出来。鮮やかなトリックが使われており、......
悪霊島 (上) (角川文庫―金田一耕助ファイル)
昭和53-55年に執筆されたもの。著者が70代の後半に入ってからの作品でありながら、この重量感。 ちなみに金田一ものとして最後に書かれた作品である。 瀬戸内の島を舞台に、金田一と磯川警部が活躍......
悪霊島 (下) (角川文庫―金田一耕助ファイル)
下巻は怒濤の勢いで進んでいく。横溝の好きな洞窟の話で、陰惨な破局へと進んでいく物語は、とても晩年の作とは思えないほど力強い。 ただ、物語の質としては、あまり評価できるものではないだろう。裏切られ......
悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫―金田一耕助ファイル)
『獄門島』をクローズドな空間を舞台にした端正なパズラー(静)とすると、 本書は東京⇔関西と金田一耕助が捜査のために移動する、トラベルミステリ (動)の色合いの強い作品。 降霊術、密室、集団毒殺(帝......
迷路荘の惨劇 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
1956年に書かれた中編「迷路荘の怪人」を長編化したもの。 うっかり、「迷路荘の怪人」を先に読んでしまたのだが、序盤はほとんど同じものの、きちんと別の作品に仕上がっており、充分に楽しむことが出来......
真珠郎―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)
作者お得意の美少年をベースに事件が起きる「真珠郎」。映画化はされていないが、怪しい耽美な世界を満喫できる。今となっては現実味に乏しいが、情報量の少ない戦後間もない頃の山奥では、こんなことがあっても不......
悪魔の手毬唄 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
本書は昭和32年〜34年にかけて執筆された、作者「最後の傑作」 であり、以後の作者の作品には傑作と呼べる作品はない。 作者はヴァン・ダインの『僧正殺人事件』のような童謡殺人を書きたく て、かつて『獄......
蝶々殺人事件―他1編 (春陽文庫)
横溝正史はこの小説を、『本陣殺人事件』と平行して、執筆したという。小栗虫太郎急逝し、彼のピンチヒッターとして「ロック」に連載。同格の作品を目指した。農村にあり、「私は超然と孤立していた」(『金田一......
女王蜂 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史の代表作のひとつ。 登場人物も派手だし、ヒロインへの求婚者が次々と殺されていくという展開にも花がある。いくつもの謎が絡み合ったプロットも良く出来ており、優れた作品であることは間違いない。......
悪魔の寵児 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
蝋人形、グロテスクな死体、性的倒錯、陰惨な動機と、おどろおどろしい世界が描かれている。一瞬、江戸川乱歩を読んでるんだっけ? と思ってしまうくらい。 ミステリとしてはなかなか良く出来ている。プロッ......
七つの仮面 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
「七つの仮面」「猫館」「雌蛭」「日時計の中の女」「猟奇の始末書」「蝙蝠男」「薔薇の別荘」の7編が収められている。 いずれも金田一耕助の活躍する物語。あまり面白い作品はなかった。トリックではなく、......
夜歩く (角川文―金田一耕助ファイル)
作者の代表的傑作である前2作(『本陣殺人事件』と『獄門島』)の 本格推理と、次作品であり「読み物」という視点から見た作者の最 高傑作『八つ墓村』の面白さとを兼ね備えた、横溝作品のNo1にな りえた作......
三つ首塔 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
主人公である音禰の手記の形式を取っている。 この音禰は女子大を出たばかりの才色兼備の女性だが、100億円の遺産の話しが舞い込んでくる。その遺産を巡って、次々と縁者が殺されていくのであるが、話しはまず......
マレー半島すちゃらか紀行 (新潮文庫)
1995年に出た大判ソフトカバーの文庫化。 内容はといえば、タイトルにあるとおり、マレー半島をお気楽に旅行するというもの。若竹、加門、高野が交互に筆を執っており、それぞれの視点からのマレー半島が楽......
ぼくのミステリな日常 (創元推理文庫)
短編ミステリーではいままでで、一番おもしろかったです。構成がおもしろくて最後までわかりませんよ。若竹さんの作品は全て読むことになるでしょう。短編ひとつひとつも、鋭い描写で楽しめる。 それに、はじめは......
競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)
1993年に『創元推理』の別巻として出た単行本の文庫化。多少、手が入れられているらしい。 若竹七海氏が実体験した謎を、7人のプロと6人のアマチュアが解き明かそうとしたもの。企画としては物凄く面白......
サンタクロースのせいにしよう (集英社文庫)
日常の中のミステリ。明るいテーマというわけではないのだが、なぜか読後ほっこりさせられました。柊子と周りの人達とのやりとり(特に銀子さん)にくすっとさせられ、もっともっと彼女たちの日常を読みたいなーと......
密室―ミステリーアンソロジー (角川文庫)
密室をテーマにしたアンソロジーというと非常に重たい作品が並んでそうですが意に反して割にライトな作品が多い密室にしても広義の密室たるものが多く殊密室をテーマにして、短期間で短編を書いてくださいというの......
クール・キャンデー (祥伝社文庫)
祥伝社の中篇シリーズの一冊。ごく軽く読むことが出来る。 いつものとおり、「いやな話」だった。いかにも若竹七海らしいというか。 少女の必死に頑張る姿、甘酸っぱい青春などが描かれ、油断して読んでい......
遺品 (角川ホラー文庫)
はじめ1/3はまだ読めた。が…。 (この作者、加門七海をもじってPN付けたのか?) 矢張り、角川ホラー文庫ってロクな小説が無い。 〜ここのホラー大賞ってとんでもない超駄作に賞やっているし。 スター......
製造迷夢 (徳間文庫)
”コージーミステリ”なんて言われるように、殺人なんかが起きながらも、ちょっとほんわかした雰囲気の作品が魅力的な作者ですが、今回はいつもとちょっと違う。残留思念が読める井伏美潮が出て来るからだ。 ......
プレゼント (中公文庫)
悪意、まして殺意など……という無意識の安心にヒヤリとした冷水。 ここから先は「殺人」というボーダーラインはどこにある? 無神経なヤツと思ってるとき、自分もそいつのことに無関心で同類だ、等々。 ......
英国ミステリ道中ひざくりげ
夫婦そろって本が好き。本に目がないおふたりがミステリマニアの本領発揮。 翻訳者の山田順子女史にさそわれて参加したイギリス詣で。ところが行く先々で嵐を呼謎の体質。饒舌な筆致を駆使してもとても書ききれ......
悪いうさぎ
軽妙な文章で読み進む。時々作者のセンスがキラリと入っておもしろい。仲良しの高校生のうち、最初に助けた娘だけでも無事だったのは救いだ。主人公がこれでもかと痛いめに遭い、へこたれないその性格?(無理に立......
スクランブル (集英社文庫)
学園物は好きだけど、いわゆる”ジュヴィナイル”小説では飽き足らない、ミステリー・ファンだけど、謎解き以外のストーリーもしっかりないとダメ、という私のような注文の多い読者も満足させる読み応え満点の秀作......
ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫)
ほんわかして、どこか間抜けなムード ドキドキして、続きを読まずにはいられない殺人の謎解き 同居しなさそうな二つの要素が、違和感なく存在してました。 「小さな街を舞台とし、主として誰が犯人かという謎......
火天風神 (新潮文庫)
これは、すごい。すごいです。怖かった…。読んでいてなんど「いやーっ!」と思ったことか。平穏な日常なんてあっという間に吹き飛ばされる、ちっぽけな軽いものなんだってこと。「死」なんて意識するしないにかか......
水上音楽堂の冒険 (創元クライム・クラブ)
いまだ文庫化されていない著者の第二長篇。良い意味での読後感のわるさは、相変わらずといか他の作品以上だがその悪意が溢れすぎていて、逆に切れ味を鈍くしていると感じた。...
サンタクロースのせいにしよう
日常の中のミステリ。明るいテーマというわけではないのだが、なぜか読後ほっこりさせられました。柊子と周りの人達とのやりとり(特に銀子さん)にくすっとさせられ、もっともっと彼女たちの日常を読みたいなーと......
名探偵は密航中 (カッパ・ノベルス)
現代では体験できなさそうな、豪華な船の旅の様子がとてもいいです。ついついタイタニックの場面などを思い出しながら読んでしまいました。これは若竹さんの本の中でもおすすめです(まだ全作読んだわけではないの......
マレー半島すちゃらか紀行
女性三人がマレーに遊びに行くわけですが,そんなに面白いことばかり起こって大丈夫なの,という感じです.確かにわれわれ一般人が海外旅行に行った結果として,失敗談の一つや二つネタとしてもっていますが,さす......
名探偵の饗宴
建築探偵に、パンク探偵に、ロシア人(?)探偵などなど、個性的な探偵ばかりが集まった楽しい1冊です(1名、やたらと悩んでいる探偵がいますが・・・)。特に「ウシュクダラのエンジェル」は私のお気に入り。篠......
不条理な殺人
1996-98年に『小説non』に掲載された短編ミステリ10篇を集めたもの。執筆しているのは有栖川有栖、恩田陸、加納朋子、倉知淳、近藤史恵、柴田よしき、西澤保彦、法月綸太郎、若竹七海。 出来映え......
競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)
1993年に『創元推理』の別巻として出た単行本の文庫化。多少、手が入れられているらしい。 若竹七海氏が実体験した謎を、7人のプロと6人のアマチュアが解き明かそうとしたもの。企画としては物凄く面白......
夜想曲(ノクターン) (角川文庫)
1999年に出た単行本の文庫化。 けっこう凝ったトリックが使われており、その部分には感嘆させられた。面白いことを考えつく人だ。ただ、小説としての魅力が乏しい。というか、プロットの整理が得意でない......
夜想曲(ノクターン)
ショパンの夜想曲が好きなのでタイトルに惹かれてこの本を選んだのですが、先が知りたくて1日で読んでしまいました。読んでいてあれ?て感じた違和感の原因がだんだん明らかになっていくのは少し快感ですが、結末......
最後の惨劇 (徳間文庫―「惨劇の村」五部作)
惨劇の村五部作の解決編とでも言うべきでしょうか。最初の花咲村からぐっと引き込まれ、続きがでるのが待ち遠しかったこと!往年の横溝正史を思わせる本格推理なのに、横溝作品のようなおどろおどろしさが無く、さ......
五色温泉殺人事件 (講談社文庫)
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、夫が妻になにも言わず家を出た真の理由は結構ショッキング。家族とは何ぞや。それにしても、あれじゃ親が気の毒だ。実際物語では、夫の父親がかなり気の毒な状況に追い込......
トリック狂殺人事件 (光文社文庫)
(;'Д`)ハァハァ 謎の人物「トリック卿」からの招待状で雪の山荘に 集められた烏丸ひろみほかいわくありげな6人。 出された問題に解答できれば莫大な賞金が出るが・・・。 典型的な山荘ものだが......
たった3カ月でTOEICテスト905点とった
TOEICで高得点をとるためのノウハウとして読むと、 胡散臭い感じがするが、単に英語学習に対する 著者の持論として読めば、共感できる部分も多い。 たとえば「現地に住んでもうまくならない発音」につい......
知床温泉殺人事件 (講談社文庫)
タイトルからして、のんびりしたトラベルミステリかと思いきや、倒叙形式かつ、逆アリバイという、二重に逆を突いた面白い構成になっています。ただ、例によって本格ミステリとしての興奮というところまでは至って......
クルーザー殺人事件 (角川文庫)
"ドンデン返し"の代表作として新聞の書評子が本書を挙げていたので読んで見たが、完全に裏切られた。「100人読んで99人は騙される」という言葉が虚しい。 海上のクルーザーで富豪と愛人を襲った放火殺人......
水曜島の惨劇 (徳間文庫)
吉村達也氏の小説は驚くほど読みやすい。それがどんなに興味のない事柄―例えば風景の描写など―ですらも、なぜかするりと読めてしまう。私はおおむね、観光名所などの描写は事件の謎に関わっていなさそうだと判断......
終着 (角川文庫)
森村誠一の「終着駅シリーズ」はすでに20回以上のテレビ放映がなされ、ファンにはお馴染みの作品である。本書『終着駅』はその記念碑的作品である(巻末の「解説」にあるように、前著『駅』が意味する「始発駅」......
棟居刑事の復讐 (角川文庫)
幸せの記憶は短すぎ― 棟居刑事を時に諫め、見守っていた先輩・横渡刑事が刺殺された。棟居は新たな「復讐」を自分に任じた。 棟居の行動は常に犯罪に対する怒りと虚無感に裏打ちされている。私怨の人だ。とも......
終列車 (角川文庫)
『駅』に始まる鉄道用語をタイトルにしたシリーズの2作目。今作も運命の糸に操られる複数の男女の姿が鮮やかに描写されています。終列車で旅行に行こうと約束していた男女が2組いたのですが、片方は女性が、片方......
ガラスの密室 (光文社文庫)
一気に読んでしまいました。小説としてはかなりのレベルだと思います。細かい描写、言い回しなど自分の好みでした。冤罪と現在の裁判の限界、加害者保護の社会問題をテーマにうまく書いていると思います。 ただ......
棟居刑事の推理 (角川文庫)
読んでいるうちに作品界に引き込まれてしまいました。犯人を突き止めていく過程はすばらしく、ちいさな光のつぶが寄り集まって一本の線になったように感じました。犯人が明らかになった瞬間、あ!と感嘆してしまい......
新・人間の証明〈上〉 (ハルキ文庫)
本作品は、題名からも「人間の証明」の続編という形で書かれているが、私は「悪魔の飽食」入門編という感じを強く受ける。人間の証明の棟据刑事という主役に据え、とある中国人旅行者の怪死を追う。その中で、事件......
新・人間の証明〈下〉 (ハルキ文庫)
実際に存在した部隊を元に書いた小説で、名前は知っていても何をしたか具体的に知らない人が多いと思います だから、実際にどういう事をしてどうなった、という部分を書を読者に分かってもらおうと事細かく書かれ......
人間の証明〈PART2〉狙撃者の挽歌(下)
5年前に面白そうだなあと思いながら、そのままに過ごしてきました。現在発売中の「人間の条件」を書店で見て思い出し早速購入。上・下巻とおして1日で読めました。年老いた主人公、山瀬を見ていると肉体は年をと......
生ける屍の死 (創元推理文庫)
ミステリの歴史に残る傑作ではないかと個人的に思う一冊なので、あえて本棚の奥から紹介のために出てきました。山口雅也氏、最近ではちょっと新作の刊行ペースが落ちていますが、「キッドビストルズ」シリーズの......
キッド・ピストルズの妄想―パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫)
本格ミステリの短篇や中篇は、大抵推理の骨格だけ書きました、というようなスカスカのモノが多くて辟易するけど、この作品集中の中篇はどれも、深みを持ちつつ、本格の結構もガッチリと押さえている。ゼイタク感の......
ミステリを書く! (小学館文庫)
現代ミステリの最前線で活躍する作家達へのインタビュー集。各作家がどのような経緯を辿ってミステリ作家になったのか、がよくわかる良質のインタビュー集です。ミステリを書く気のない人でも充分楽しめます。...
キッド・ピストルズの慢心 (講談社文庫)
1995年の単行本→1999年のノベルスの文庫化。 キッド・ピストルズのシリーズ第4弾。5つの短篇が収められている。 いずれもマザー・グースを使った見立てもの。靴にすむ老婆とか、「ティンカー、......
密室―ミステリーアンソロジー (角川文庫)
密室をテーマにしたアンソロジーというと非常に重たい作品が並んでそうですが意に反して割にライトな作品が多い密室にしても広義の密室たるものが多く殊密室をテーマにして、短期間で短編を書いてくださいというの......
キッド・ピストルズの冒涜―パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫)
型破りなパンク刑事が活躍するシリーズ物の第一弾。パンク刑事は従来の探偵のように難しい顔をした真面目な人物ではなく、あちこちで騒ぎを引き起こすハチャメチャなトラブルメーカー。しかしこの小説そのものはハ......
ミステリーズ―完全版 (講談社文庫)
作者がミステリの新しい可能性を探るため挑んだ実験的短編集。作者が旧来のミステリに満足できず、新たな世界に挑んだ意欲は買えるが、さほどの斬新さを感じさせるアイデアはないし、マニア向けの細かい趣向を除く......
ミステリー倶楽部へ行こう (講談社文庫)
本書を読んで感じたのは、やはりミステリーを極めるということは不可能だということだ。あらゆるジャンルにわかれ、多岐にわたるこの分野を網羅するには一つの人生ではあまりにも時間が短すぎる。それでも、これだ......
生ける屍の死 (鮎川哲也と十三の謎)
ミステリの歴史に残る傑作ではないかと個人的に思う一冊なので、あえて本棚の奥から紹介のために出てきました。山口雅也氏、最近ではちょっと新作の刊行ペースが落ちていますが、「キッドビストルズ」シリーズの......
奇偶
なんとデビュー作『生ける屍の死』(実はその前に『13人目の探偵士』というゲームブックがある)以来の長編作品という事で、従来の山口作品を知る人間にとっては目を疑うほどの分量となってしまった(?)大作。......
垂里冴子のお見合いと推理 (講談社文庫)
1996年に集英社から出た単行本の文庫化。4篇の短篇が収められている。 キャラクター主導型のミステリ。他の山口作品とは異なり、複雑な仕掛けや世界観もなく、気楽に読める。肩の力を抜いて書いたと著......
日本殺人事件 (角川文庫)
1994年に出た単行本の文庫化。 3本の短編+αが収められている。 いつもながら、山口氏の「つくりこみ」には感心させられる。本書では、アメリカ人の想像するニッポンが舞台となるのだが、切腹が出......
名探偵の饗宴
建築探偵に、パンク探偵に、ロシア人(?)探偵などなど、個性的な探偵ばかりが集まった楽しい1冊です(1名、やたらと悩んでいる探偵がいますが・・・)。特に「ウシュクダラのエンジェル」は私のお気に入り。篠......
大密室
◆「神は密室」(千街晶之) 「これまで読んできた密室トリックとは違って……まるで世界が、 世界を守るためによってたかって一人の人間を抹消するかのようなもの」 ......
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